夏の日差し
照りつけては蒸発させてゆく
このアスファルトは黒い
ある二人での帰り道。
思い合う双人
照りつけては蒸発させてゆく
このアスファルトは黒い
ある二人での帰り道。
思い合う双人
ぶらっと出た校外。
今日は日本大丈夫かと本気で疑いたくなるような真夏日。
たまたま2人して目の止まったアイスを買うことにした。
彼はチョコミントを。
彼女はストロベリーを。
「……よくそんな甘いもの食えるな。ベタつくのに」
「なにゆえ最上級の楽しみに文句言われなきゃなんないの」
「最上級?」
「うん?」
「俺といるより?」
「……トントンかな。」
よく言うよ。
笑いを噛み殺した。
高架下、日差しは遮られ。
チョコミントはすぐ彼の胃袋へ収まってしまった。
「佐野早い」
「そうか?」
「早いよー、まだ半分残ってるのに」
「溶けてるぞ」
「うあ」
指に垂れるベタつく液体。
「ん?……ッ!」
華奢な指を舐めた。
「っな、佐野ッ…」
「甘いな」
「あ」
指の先から間まで。
長く赤い舌が指の隙間に。
「……ベタベタする。気持ち悪い」
だったら、と声を荒げようとしたけれど、視線を下から救われた。
――――あぁもうダメだ。
高架下で激しいキス。
「…………んッ」
長い舌が口内を舐め回す。
堪らなくなって彼の襟を引っ張る。
甘い液体は喉を伝ってゆく。
食べかけのアイスは引力によって地に落ち、蟻がそれに群がった。
あぁ。
今日も2人はコイビトで終わるのですか。
今日は日本大丈夫かと本気で疑いたくなるような真夏日。
たまたま2人して目の止まったアイスを買うことにした。
彼はチョコミントを。
彼女はストロベリーを。
「……よくそんな甘いもの食えるな。ベタつくのに」
「なにゆえ最上級の楽しみに文句言われなきゃなんないの」
「最上級?」
「うん?」
「俺といるより?」
「……トントンかな。」
よく言うよ。
笑いを噛み殺した。
高架下、日差しは遮られ。
チョコミントはすぐ彼の胃袋へ収まってしまった。
「佐野早い」
「そうか?」
「早いよー、まだ半分残ってるのに」
「溶けてるぞ」
「うあ」
指に垂れるベタつく液体。
「ん?……ッ!」
華奢な指を舐めた。
「っな、佐野ッ…」
「甘いな」
「あ」
指の先から間まで。
長く赤い舌が指の隙間に。
「……ベタベタする。気持ち悪い」
だったら、と声を荒げようとしたけれど、視線を下から救われた。
――――あぁもうダメだ。
高架下で激しいキス。
「…………んッ」
長い舌が口内を舐め回す。
堪らなくなって彼の襟を引っ張る。
甘い液体は喉を伝ってゆく。
食べかけのアイスは引力によって地に落ち、蟻がそれに群がった。
あぁ。
今日も2人はコイビトで終わるのですか。
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