正直な心の中には
黒くおそろしい魔物が住んでいる
偽善、罪悪、羨望の類が
いつもわたしを裏側から
攻撃する
おそろしい魔物
黒くおそろしい魔物が住んでいる
偽善、罪悪、羨望の類が
いつもわたしを裏側から
攻撃する
おそろしい魔物
床にふたりで座りこんだ。
彼女の声に耳を傾けるため、
彼は目を閉じ暗闇に潜る。
問う。
開いていけるように。
「君が偽物かもってこと?」
「偽物。っていうか…、不安定なんですよね。地に足が着かないかんじ。」
「あるんだそういうこと」
「たまにですけど」
「だから君は、」
「ときどき、切ない顔をする。」
受け止める側が決めてしまえば、
簡単にすべて嘘になる。
″偽善者″
だったらどうしよう。
恐れるあまりの疑心暗鬼。
疑う己に自己嫌悪。
抜け出せないまま悪循環。
頭の痛くなりそうな話だった。
外からの汚い罵声が彼女の心にシミを落とす。
「助けてあげようか」
彼は言った。
座っていた彼女を見下ろす形になった。
「助ける?」
「うん」
「ここから?」
「そう」
「どうやって……」
「一言だ」
「君が好きだよ」
彼女は目を見開いた。
もう何も聞こえない。
罵声は力を持たない。
彼がすべて肯定したために、
それですべて解決を見せるのだ。
にへら。と笑う彼女。
わたしの こころに 住んでいる
おそろしい まもの
いますぐ 降伏 しなさい
きみは 完全に 恋に 包囲されている。
正直者の心は今日もこうして守られている。
彼女の声に耳を傾けるため、
彼は目を閉じ暗闇に潜る。
問う。
開いていけるように。
「君が偽物かもってこと?」
「偽物。っていうか…、不安定なんですよね。地に足が着かないかんじ。」
「あるんだそういうこと」
「たまにですけど」
「だから君は、」
「ときどき、切ない顔をする。」
受け止める側が決めてしまえば、
簡単にすべて嘘になる。
″偽善者″
だったらどうしよう。
恐れるあまりの疑心暗鬼。
疑う己に自己嫌悪。
抜け出せないまま悪循環。
頭の痛くなりそうな話だった。
外からの汚い罵声が彼女の心にシミを落とす。
「助けてあげようか」
彼は言った。
座っていた彼女を見下ろす形になった。
「助ける?」
「うん」
「ここから?」
「そう」
「どうやって……」
「一言だ」
「君が好きだよ」
彼女は目を見開いた。
もう何も聞こえない。
罵声は力を持たない。
彼がすべて肯定したために、
それですべて解決を見せるのだ。
にへら。と笑う彼女。
わたしの こころに 住んでいる
おそろしい まもの
いますぐ 降伏 しなさい
きみは 完全に 恋に 包囲されている。
正直者の心は今日もこうして守られている。
PR
トラックバック
トラックバックURL: