(※新婚さん)
朝のケンカ。遅くなった帰宅時間。
どう考えても不利だが乗り込む、いざ篭城。
こんばんは、と。
朝のケンカ。遅くなった帰宅時間。
どう考えても不利だが乗り込む、いざ篭城。
こんばんは、と。
キィッ。軋むドア。
その音に彼女は全く反応を見せず、
窓際でブランケットを纏い、夜空をひたすら眺めている。
「……」
横顔が丁度見えるところに位置する椅子に腰掛けた。
こっち向かないかなぁ、と頬杖を付いて待った。
横顔ってあんま見ないな。
見とれていたわけじゃない。
でももう少しこのままでいいかもと思った。
けど、彼女の眉間に皺がよった気がしたので頬杖をやめた。
で、腕を広げてみた。
「……何してんの?」
「仲直りしようかなぁ、と」
「バカだ」
あう。
地味に痛いダメージを受けつつ行き所のない手を引っ込めた。
バタリ。
彼女が石のようにベッドに倒れこんで、俺は何事かと覗き込み、
彼女の深い深いため息にビクッとして、
彼女の顔を隠していたブランケットを取っ払った。
笑ってるように見えた。
「遅いんだよ、ばか」
可愛い奥さん。
伸ばした腕は自然と背中。
胸にある温度をぎゅっと押しつぶし、
いちゃいちゃして過ごす金曜の夜。
その音に彼女は全く反応を見せず、
窓際でブランケットを纏い、夜空をひたすら眺めている。
「……」
横顔が丁度見えるところに位置する椅子に腰掛けた。
こっち向かないかなぁ、と頬杖を付いて待った。
横顔ってあんま見ないな。
見とれていたわけじゃない。
でももう少しこのままでいいかもと思った。
けど、彼女の眉間に皺がよった気がしたので頬杖をやめた。
で、腕を広げてみた。
「……何してんの?」
「仲直りしようかなぁ、と」
「バカだ」
あう。
地味に痛いダメージを受けつつ行き所のない手を引っ込めた。
バタリ。
彼女が石のようにベッドに倒れこんで、俺は何事かと覗き込み、
彼女の深い深いため息にビクッとして、
彼女の顔を隠していたブランケットを取っ払った。
笑ってるように見えた。
「遅いんだよ、ばか」
可愛い奥さん。
伸ばした腕は自然と背中。
胸にある温度をぎゅっと押しつぶし、
いちゃいちゃして過ごす金曜の夜。
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